特定非営利活動法人 宇宙にじゅういち の思い

 最新の物理学では「ゼロポイントフィールド仮説」が論じられているそうです。門外漢の私はそれを「宇宙を飛び交い、すべての物質を構成する素粒子自体が意志を持つ」と理解しています。

 物理学上の仮説とは、それが真理であれば他の物理学上の問題が解決するものです。そしてそうした仮説の多くを、人間は今まで次々に真理と証明してきました。

 「ゼロポイントフィールド仮説」が証明されれば、物理学的にどんないいことがあるかを私は知りません。ただ私には、それが19世紀ドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウエルの「すべての物質は生きんとする意志を持つ」に再び光を当てると思えます。

 芥川龍之介や太宰治を初め日本の文学者たちに多大な影響を与えながら現代思想の中で忘れられたショーペンハウエルはやがて、「生命への意志は、素粒子として宇宙に満ちる」と読み替えられるかも知れません。

 1992年、映画『病院で死ぬということ』上映を企画・運営したことに始まった私どもの前身である任意団体は、2000年に法人設立。「すべての人々が健やかに暮らせる地域社会づくり(定款より抜粋)」を標榜し、特定非営利活動の種類では「環境の保全」に属する地域の動物保護活動も実践してきました。その基本理念は「すべての生命を慈しみ、寄り添い、支える」ことにあります。

    その後も「生命を見つめる」啓蒙活動や自立支援通所施設の運営、そして近年の11年間は、保護した猫がアイドル猫となって地域の憩いの場とされた無料休憩所において、高齢者にはエンディングノート普及を、子供たちには命の大切さを語るなどをしてきました。

 その団体名に「宇宙」を冠した先人たちの思いを今、「宇宙に満ちるすべての命への意志の尊重」として私たちは引き継いでいきます。

2024年1月

                        特定非営利活動法人 宇宙にじゅういち

                              第3代理事長 地引 繁夫

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